便利さと効率の時代に、静かに抗う「ロマン」
BED j.w. FORD(ベッドフォード)の2026年秋冬コレクションが、Stactileに順次入荷しています。デザイナーの山岸慎平が今季掲げたテーマは「Roman(ロマン)」。2026年1月、パリ・メンズファッションウィークにてランウェイ形式で発表されました。
描かれたのは、膝下まで届くロングコートを纏い、朝の駅や夕暮れの交差点に現れては、誰の目も引かずに雑踏へ消えていく一人の男。便利さと効率が優先される現代にあって、人の手が生む仕事や、自分自身の美意識に従うことの中に「ロマン」を見出す。そんな静かな抵抗が、コレクション全体に流れています。
1. 動きの中で立ち現れるシルエット
一見するとクラシックで控えめな佇まいながら、着る人の動きによって表情を変えるのが今季の服です。象徴となるロングコート「From Paris」は、スーパー160sの原料を用いたダブルクロス生地を両面パイルで仕上げた一着。重厚な見た目に反して、驚くほど軽やかです。肩の下に“えくぼ”のようなドレープが生まれるテーラードジャケットや、スリット状の内ポケットに手を入れると着物の袂を思わせる輪郭が現れる仕立てなど、歩く、手を入れるといった所作そのものがデザインの一部になっています。
2. 袖口の平ゴムと、不規則なタック
多くのアウターやニットの袖口には、袖をたくし上げて留めるための平ゴムが備わっています。袖の溜まりを自在に操ることで、同じ一着でも印象が変わります。トラウザーは、タックをあえて左右非対称に入れたワイドパンツ「Wrinkles」をはじめ、穿く人の手で完成させる余白を残した設計。大判のフリンジストール「Romantic」も、今季のスタイリングに欠かせない存在です。
3. 人の手を感じさせる素材
素材選びにも「ロマン」は表れています。縦糸に硫化染料糸、緯糸にシルクの紬糸を打ち込んだシルクネップデニムの「Deck Denim」「6 Pockets」。表面にスーパー160s原料の紡毛糸、裏面にコットンを用いた太畝コーデュロイの「or Jacket?」。ペルー産のロイヤルベビーアルパカとオーストラリアウールを、ヴィンテージのションヘル織機で低速で織り上げたストールやラップスカート。いずれも、手間のかかる工程を経て生まれた生地ばかりです。
4. 霧がかった夕焼けの橙と、漆黒ではない黒
カラーパレットは、全体に彩度を抑えたトーン。霧のかかった夕焼けを思わせるオレンジ、夕闇の影のような黒に近いダークトーン、そしてアクセントとしてのチェック柄が、都市の風景に静かに溶け込みます。
5. コラボレーションアイテム
日本のフットウェアブランドSUICOKE(スイコック)と製作したシューズ「Trompe-l'oeil」、KIJIMA TAKAYUKI(キジマ タカユキ)別注のニット帽「AE」とターバン「Kuro」、CHICSTOCKS(シックストックス)のアーガイルソックスも展開しています。
入荷スケジュール
7月より順次入荷しており、ロングコート「From Paris」、インナーダウン「Over Hood」、ニットカーディガン「Cowichan」などは10月中旬の入荷を予定しています。
当店では、BED j.w. FORDの2026年秋冬コレクションを幅広く取り揃えています。オンラインストア、または京都・西陣の店舗でぜひご覧ください。








